資産形成できる貯蓄型保険の種類とメリットを解説!
資産形成できる保険にはいくつかの種類がありますので、掛け捨て型保険がもったいないと思う人なら貯蓄型がおすすめです。そこで今回は、資産形成できる保険の種類や掛け捨て型保険にない魅力について詳しく解説していきます。
INDEX
掛け捨て型保険と貯蓄型保険の違いについて
万が一に備える「保険」ですが、主に「掛け捨て型保険」「貯蓄型保険」の2種類があります。保険商品を選ぶ際にまず選択するポイントでもありますので、自分に合うものを見つけるためにも、まずはそれぞれの違いについてご解説しましょう。
保険料の違い
資産形成ができる貯蓄型保険と掛け捨て型保険の違いは、保険料がまず挙げられます。掛け捨て型は比較的安く設定されており、貯蓄型保険のほうが高い傾向があります。
保険料の違いがある背景には、貯蓄型保険は契約者から預かった保険料を運用しているためで、掛け捨て型保険には運用して返却する資金部分がないことが特徴です。
掛け捨て型保険の保険料は安くなりますが、「掛け捨て」といわれるように保障期間が過ぎてから戻ってくるお金はありません。
保険加入の目的が異なる
掛け捨て型保険と資産形成できる貯蓄型保険は目的が異なり、掛け捨て型保険は20代や独身の方など、家計の負担を減らしたい人や、結婚や出産で出費が多いライフステージにある場合は掛け捨て型の保険が活躍します。
逆に貯蓄型保険は資産形成できるように、満期時や解約時の返戻金があるため、お金をいつか受け取りたい目的がある場合は積み立て保険となります。
保険の種類と目的
保険の種類 | 向いている人 |
---|---|
掛け捨て型保険 | 家計の負担を減らしたい人 結婚や出産で出費が多いライフステージにある |
貯蓄型保険 | お金をいつか受け取りたい目的がある人 |
保険で資産運用はできるか?
資産形成は、銀行の貯金と同じように保険でも可能です。しかし若干異なる点がありますので、どのような資産運用や資産形成ができるのか、特徴を理解しておく必要があります。
資産形成は将来に必要な資産を築くことで、一般的には預貯金などの方法で手持ち資産を増やすことです。多額な出費となる住宅購入や子供の教育資金などのライブイベントに備えて資産形成は必要です。
では、保険で資産形成できるというのはどういうことかというと、まず掛け捨てではない積立型の場合、保険料は満期時にお金が受け取れることが特徴で、保障と資産形成のどちらも可能になることが魅力です。
保険で資産運用するのは保険会社であり、一般的な投資商品よりも運用成果は少ないものの、万一の保障があることは保険商品の魅力です。
資産形成できる保険の種類について
資産形成しながらも万が一に備えたい場合には、掛け捨てではない次の保険がおすすめです。いくつかの種類がありますので、それぞれの特徴を詳しくご紹介しましょう。
終身保険
資産形成が可能な「終身保険」は生命保険の一種で、一生涯にわたり高度障害補償や死亡保障が継続するもの。加入者は相続対策や老後の遺族の生活費などを目的にするケースが多いようです。
終身保険は、満期保険金はないものの解約返戻金があり、保険期間が一生涯続くことがメリット。解約時期により若干払込保険料総額を下回ることもありますが、中途解約で解約返戻金を受け取れるため、資産形成の目的も達成できます。
養老保険
資産形成が可能な「養老保険」は、貯蓄と死亡保障の両方が備わった保険で、契約時に決めた「60歳まで」「10年間」など、一定期間の保険期間となります。
この期間中に重い障害が残る場合は、高度障害保険金や死亡保険金が支払われ、保険期間満期まで生きていた時は満期保険金が支払われます。養老保険の解約返戻金は払込額を下回ることがほとんどですが、掛け捨て型保険ではないのでその点はメリットになるでしょう。
養老保険の保険料の一部が貯蓄になりますので、保険料は高めです。たとえば60歳満期の養老保険で1,000万円の満期保険金に加入した場合、60歳を無事に迎えたら満期保険1,000万円を受け取り、老後の生活費に活用が可能になります。
満期保険金を受け取った後は死亡保障がなくなるので注意が必要です。
学資保険
子供の将来のために資産形成をしたいなら、学資保険がおすすめです。学資保険には貯蓄型と保障型の2種類があり、将来の資産形成に特化したものが貯蓄型で、幅広い補償を確保するのが保障型です。
学資保険は満期保険金を受け取るだけでなく、入学や進学などのタイミングで祝金を受け取れることも特徴。商品によって多様な特約を付加できますので、病気やケガに備えることも可能。メリットは、多額な教育資金を計画的に貯められることです。
万が一親に何かあっても保障が継続されることもメリットです。満期保険金の受け取りは、小学校や中学校とさまざまです。デメリットは、途中で解約すると元本割れする可能性があることです。将来の教育資金や学費のためにコツコツと貯める保険であり、中途解約するとメリットが得られなくなるので注意が必要です。
個人年金保険
資産形成できる「個人年金保険」とは、将来受け取る年金の準備をする保険商品で、60歳や65歳など、契約時に決めた年齢に達した時に年金が支払われる仕組みです。
個人年金には、確定年金・有期年金・終身年金の3種類があります。
- 確定年金
決められた期間だけ年金を受け取る - 有期年金
年金支払期間中に受取人が死亡した時にそれ以降支払われない - 終身年金
受取人が生きている間に一生涯年金を受け取れる
また、個人年金保険は契約時に決めた予定利率で運用する定額個人年金と投資信託などで運用する変額個人年金の2種類があります。どちらにもメリットとデメリットはあり、定額型は将来受け取る金額が確定していますが、インフレになると年金の価値が目減りすることがデメリットです。
変額型は、運用方法次第で利益が出ることがメリットです。逆に年金額の最低保証はなく、場合によって元本割れするデメリットも注意が必要です。
個人年金保険の選び方については「個人年金保険の選び方や失敗しないコツを徹底解説します」の記事をご参照ください。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金学を低くして保険料を抑えることが特徴です。老後の資産形成の保険として活用するケースも多く、子供の進学時期に合わせて保険料払込期間満了のタイミングを設定する人も。
低解約返戻金型終身保険は、相続対策としても活用でかなり有用性が高いともいわれています。
資産形成できる保険のメリットとデメリットについて
資産形成できる保険は種類がさまざまで、特徴を理解して選ぶことが大切です。さらにメリットとデメリットを理解して、ライフスタイルに合った保険商品を活用しましょう。
メリット
保険で資産形成するメリットは、定期預金のような金融商品とは異なり、ケガや病気などの際に保障されることが最大のメリットです。また、資産運用の知識がなくても保険商品なら保険会社の専門家が行うことも安心材料に。生命保険に加入すると所得控除が受けられますので、節税にもつながります。
デメリット
資産形成できる保険は、返戻率の変動リスクがあることや長期の加入がないと解約返戻金がもらえないことはデメリットです。また、満期まで加入しても必ず利益が手に入るとは限らないこともありますので、元本割れしたくないという場合は一般的な預貯金のほうが安心でしょう。保険料は掛け捨て型保険よりも高くなりますので、家計のやりくりも必要です。
資産形成できる貯蓄型保険のまとめ
資産形成できる保険は、魅力的な商品が市場に色々とありますので、目的に合わせて活用することが大切です。分からないときは、マネクラFPに相談しましょう。
万が一のために備えがあると、毎日安心して生活を送ることができます。さらに資産形成にもメリットがあると、尚保険選びに意味を感じるのではないでしょうか。
保険の選び方には、家計の状況や年齢、ライフスタイルなど個々人の事情によって異なる考慮が必要です。マネクラFPでは、専門のファイナンシャルプランナーが一人ひとりの具体的な状況をじっくりと聞いた上で、最適な保険プランを提案します。