【初心者向け】代表的な投資商品11選|20代サラリーマンにおすすめの投資対象も紹介
投資商品とは、自分の資産を投じて運用する商品の総称です。投資によって利益を効率よく得るためには、各商品の特徴を知ったうえで自分のニーズに合うものを選ぶことが大切になります。また、例えばこれから初めて投資にチャレンジする場合、リスク・テクニック・初期費用などが少ないこともポイントになるかもしれません。
今回は、代表的な11種類の投資商品についての概要とこれから投資を始める20代サラリーマンにおすすめの投資商品を3つ紹介しましょう。
INDEX
代表的な11種類の投資商品
多くの人が資金を投じる代表的な投資商品には、以下の種類があります。それぞれの概要を解説しましょう。
株式投資
株式とは、株式会社(企業)が事業に必要な資金を調達するために、株主(出資者)を募る目的で発行されるものです。
一方で株主である投資家は、企業から発行された株式を買って資金提供することで、利益の一部・株価の値上がり益(キャピタルゲイン)・株主優待などを享受できます。また、株式投資を行うと、株主総会などで企業の意思決定に関与する権利も得られます。
投資信託
いわゆるファンドと呼ばれるものです。投資信託の特徴は、複数の投資家のお金を一つの大きな資金としてまとめたうえで運用会社の専門家が国内外の株式や債券などを選定し、分散投資・運用していく点です。
運用会社でお金を集めるシステムであるため、投資家には少ない資金で始められる利点があります。
専門家に運用などを依頼することから、自分で株式投資などをするよりコストがかかります。元本保証もありません。
FX(外国為替証拠金取引)
外国為替とは、2種類の通貨交換を意味する言葉です。よくTVのニュースなどで報じられる外国為替市場とは、通貨交換するための市場になります。
そしてFXとは、証拠金を差し入れて、例えば日本円と米ドルといった2カ国の通貨における為替相場を予測し、売買取引をする金融商品のことです。FXの場合、少ない資金で取引を始めることが可能です。
資金効率が良い一方で、証拠金以上の損失が生じるリスクがあります。利益も元本も保証されないシステムです。
外貨預金
日本円を外国の通貨に交換して預ける預金のことです。多くは外貨定期預金ですが、最近では外貨普通預金や外貨建ての通知預金を取り扱う金融機関も出てきています。外貨預金のポイントは、外国のほうが日本と比べて金利が高い傾向がある点です。
外貨預金(ドル・円交換)のイメージ
ただ、日本円と外貨の交換では為替手数料、外貨の預け入れと引き出しにも各手数料がかかることがあります。為替変動次第で、損をしたり得をしたりするのも外貨預金の特徴です。
暗号資産(仮想通貨)
インターネット上でやりとりできる財産的価値のことです。資金決済に関する法律では、以下の性質を持つものと定義しています。ビットコインやイーサリアムなどが、代表的な暗号資産の種類です。
- 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
- 電子的に記録され、移転できる
- 法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
暗号資産の場合、財産的価値のやりとりで株式投資や投資信託のように第三者を介する必要がありません。ただ、この特徴から、暗号資産に関する詐欺被害などが多く報告されています。暗号資産を始める際には、金融庁による以下の注意喚起などをチェックしておいたほうがよいでしょう。
国債
国債は、法律で定められた根拠にもとづき発行される債券です。販売価格は、入札結果に応じて財務省が決めることになります。個人のほかに、法人やマンション管理組合なども購入可能です。
国債には、大きく分けて、普通国債と財政投融資特別会計国債(財投債)があります。さらに普通国債には、以下の種類があります。
- 建設国債
- 特例国債(赤字国債)
- 復興債
- 脱炭素成長型経済構造移行債(GX経済移行債)
- 借換債
個人向け社債
国債のなかでも、政府が個人でも買えるようにしたものです。証券会社・銀行・郵便局などで購入できます。個人向け国債には、個人でも買いやすくするための以下特徴があります。
- 1万円から購入可能
- 中途換金も1万円から可能
- 年12回(毎月発行)
- 元本割れリスクなし
- 年率0.05%の最低金利保証 など
金投資
アクセサリーなどにも使われる「金」素材に投資をするものです。金投資には、金貨や金地金などの物的資産を買うほかに、以下のような方法があります。
- 純金積立
- 実物資産の購入
- 金関連投資信託
- 金ETF
- 金関連株式
- 金先物取引
金の場合、値動きはそう大きくありません。そのため、どちらかといえば長期的な資産運用で注目されることが多くなっています。
先物・オプション
株価指数や商品の値動きに着目した、証拠金取引のことです。「買い」のほかに「売り」からも始められる特徴があります。保有期間の金利や信託報酬は一切かかりません。
日本の祝日や夜間でも取引できることから、株価指数や商品への投資先や株式のリスクヘッジとして注目されています。
少ない資金で大きな取引ができたり、短期間で大きなリターンが狙えたりする点も魅力です。
ETF(上場投資信託)
Exchange Traded Funds、金融商品取引所に上場している投資信託のことです。イメージとしては、投資信託が金融商品取引所に上場しているようなものになります。
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などに連動させて、運用成果を目指していく仕組みです。連動する指数には、以下のようなものがあります。
- 株式
- 債券
- 通貨
- REIT(リート)
- コモディティ(商品)
不動産投資
不動産関連の事業や商品に資金を投入するものです。不動産投資には、以下のように幅広い種類があり具体的な特徴・メリット・リスクは、何を選ぶかで異なります。
- 一棟ビル
- 一棟マンション・アパート
- 区分マンション
- 戸建て
- シェアハウス・民泊
- 駐車場・駐輪場
- トランクルーム
- 小口化不動産
- REIT
近年では、人生100年時代であることから、長期的にインカムゲイン(賃料収入)を得る方法として不動産投資の注目度が高まっています。
少額から始められる不動産投資について「少額から始められる不動産投資7選|初心者も挑戦しやすい投資財の特徴と各メリットを解説」の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
20代サラリーマンにおすすめの投資商品
20代サラリーマンがこれから投資を始める場合、給与や預貯金もそこまで大きくないことから、少額投資ができる商品がおすすめです。
また、初心者で知識などが少ないことを考えると、ローリスクも大事なポイントになります。この2つの観点で考えると、20代サラリーマンには以下の投資商品がおすすめです。
- 投資信託
- 個人向け国債
- 不動産投資
投資信託
専門家に運用をお願いできることから、仕事が忙しく運用にあまり多くの時間がとれない人にもおすすめです。分散投資をする仕組みであるため、投資信託であれば国内外の株式・不動産・債券などに少額ずつ投資をすることも可能となります。
個人向け国債
1万円から購入できますし、国が発行しているため安心です。元本割れのリスクもありません。
2024年6月現在では、以下の3種類が用意されています。
- 【変動10】変動金利、10年満期
- 【固定5】固定金利、5年満期
- 【固定3】固定金利、3年満期
財務省のホームページには、お試しのシミュレーションツールがあり、自分が実際に購入したときのリアルな受取利子・中途換金調整額を把握できるようになっています。
不動産投資
不動産投資はローンで物件購入できることから、種類によっては自己資金が少ない20代サラリーマンでも始めやすいです。例えば、マンションの1部屋を入居者に貸す区分マンション投資の場合、管理会社に管理業務を委託すれば、手間をかけずにインカムゲインを得られるようになります。
不動産投資でインカムゲインを得る場合、入居率が高い物件を選ぶ必要があります。
まとめ
今回は、以下11種類の投資商品を紹介しました。
- 株式投資
- 投資信託
- FX(外国為替証拠金取引)
- 外貨預金
- 暗号資産(仮想通貨)
- 国債
- 個人向け社債
- 金投資
- 先物・オプション
- ETF(上場投資信託)
- 不動産投資
20代サラリーマンの場合、なかでも投資信託・個人向け国債・不動産投資が特におすすめです。投資に興味がある方は、ぜひ情報収集から始めてみてください。
マネクラではお客様のお金に関する相談に無料で対応しております。マネクラFPがしっかりとヒアリングさせていただき、お客様にあったプランニングをさせていただきます。是非お気軽にお問い合わせください。