【初心者向け】基本的な投資用語13選|税制優遇制度の新NISAとiDeCoの概要も解説
2024年1月から新NISAが始まったことで、株を中心とする投資に関心を持つ人が多くなりました。
ただ、これから初めて投資を行う場合、そもそも基本用語がわからず、情報収集の段階でハードルが高い印象を持つこともあるかもしれません。また、言葉がわからなければ、すでに株式投資をやっている友人知人、証券会社の担当者などに相談しづらいこともあるでしょう。
今回は、投資に興味を持つ方のために、株式投資を中心とする基本用語の意味を簡単に解説します。また、記事の後半では、いま注目すべき2つの税制優遇制度も紹介しましょう。これから投資を始めてみたい方は、用語集を読む感覚でぜひご活用ください。
INDEX
【投資初心者向け】株式投資の基本用語
株式投資を始めるうえで知っておいたほうが良い基本用語には、以下のものがあります。銘柄・売却益・リスク・投資信託などは、株式以外でも使われる用語です。これから投資を始める人は、おさえておいたほうがよいでしょう。
証券取引所
株式や債権などを売買取引するところです。日本国内には、東京・札幌・名古屋・福岡の4箇所に証券取引所があります。なかでも最も大きい東京証券取引所では、2022年4月4日より、以下3つの市場区分(プライム市場・スタンダード市場・グロース市場)が始動しています。
証券会社
株式や債権の売買仲介や、企業が株式・債権などを発行する際のサポートをする会社のことです。対面営業をメインとする「総合証券」のほかに、実店舗を持たない「ネット証券」があります。
ニュースなどでよく耳にする野村證券やSMBC日興証券などは、証券会社の名前です。投資家が証券取引所に注文を出す際には、各証券会社の証券口座が必要となります。
投資商品
投資対象となる商品のことです。投資を始める際には、以下のような種類のなかから自分に合う投資商品を選ぶ必要があります。
- 株式
- 投資信託
- 外貨預金
- 公共債
- 個人年金保険 など
銘柄
取引対象の呼称です。株式投資の銘柄は企業名であり、「トヨタ自動車」や「楽天グループ」などがそれに該当します。各企業名には、4桁の銘柄コードが与えられる仕組みです。
投資信託になると、銘柄はファンド名になります。具体的には「日経平均高配当利回り株ファンド」や「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」などが該当するでしょう。
投資信託
投資家から集めたお金を一つにまとめて、それを株式や債券などの形で運用会社の専門家が投資・運用する商品の総称です。
株式投資では投資家が自分で運用するのに対して、投資信託はプロに運用を任せます。投資信託は手数料などが高くなりますが、知識がない初心者でも始めやすいです。
約定(やくじょう)
株式などの売買が成立することです。買いたい人と売りたい人の条件がマッチして、取引成立した状態になります。なお、株式取引では、約定日から3営業日目に代金受け渡しをするルールになっています。
配当金
配当金とは、株式投資における利益の一つです。企業側が得た利益を株主に還元する現金を指す言葉になります。還元の対象者は、企業が定めた権利確定日の2営業日前に株保有している人です。
売却益
株式を売却したときに発生する譲渡益のことです。例えば、株式を買った値段より高く売れた場合、「買った金額」と「売れた金額」の差額が売却益になります。損をしたときと分けるために、利益を「譲渡益」、損失を「譲渡損」と呼ぶこともあります。
株主優待
自社株を買ってくれた株主に対して、企業が自社製品やサービスなどを優待品として配る任意制度です。上場企業のなかで1,500社に近い会社がこの制度を利用しています。毎年優待が届くことを、楽しみにする投資家も多いです。
リスク
投資には、必ずリスクがあります。株式などの投資で継続的に利益を出すためには、リスクを最小限に抑える運用を考えることが大切です。なお、株式投資には、値下がり・倒産・流動性という3つのリスクがあります。
流動性
流動性とは、株式や債券などの金融商品における取引、現金化のしやすさを指す言葉です。
証券取引所で上場していて毎日活発に取引される大型株は、「流動性が高い銘柄」と呼ばれたりもします。投資商品のほかに貨幣でも使われる言葉です。
損切り
投資家が損失を抱えた状態で保有する株式や債券を売却し、損失を確定させることです。株式価格の下落が続き、それ以降の回復が期待できない場合、損失額がさらに膨らむことを防ぐために損切りが選択されることもあります。
なお、損切りの反対で、利益が出ている株式などを売却して利益確定することを「利食い」と呼びます。
始値・終値・高値・安値
TVニュース内でもよく使われる言葉です。これらを総称して「四本値」と呼ばれます。それぞれには、以下の意味があります。
- 始値:ある期間内で、最初に取引された値段のこと
- 終値:1日のうちで、最後に取引された値段のこと
- 高値:ある期間内で、最も高い値段のこと
- 安値:ある期間内で、最も高い値段のこと
日経平均株価
株価指数の一つであり、日本を代表する大企業の値動きを示したものです。日経平均株価では、東京証券取引所の上場企業から選定された225銘柄から株価水準を算出しています。日経平均株価は、日本経済新聞社より5秒ごとに公表されています。
TVニュースの最後に伝えられる「日経平均は○○円でした」は、その日の日経平均株価の終値を伝えています。
【投資初心者向け】投資の税制優遇制度
投資による資産形成を効率よく行ううえでは、条件に該当した利益の税金が少なくなったり非課税になったりする税制優遇制度の利用も大切です。
2024年1月から始まった新NISAも、税制優遇制度の一つになります。また、iDeCoも注目度が高い制度です。それぞれの概要を紹介しましょう。
新NISA
新NISAは、少額投資を行う方のために創設された少額投資非課税制度です。一般のNISA自体は2014年に始まり、それからジュニアNISA、つみたてNISAといった流れがあったことから、かつての種類と差別化するために、現行のNISAには「新」をつけて呼ばれることが多くなっています。
新NISAには、年間120万円までの「つみたて投資枠」と、年間240万円までの「成長投資枠」があり、併用が可能です。非課税保有限度額は1,800万円となっており、非課税保有期間は無制限となります。
iDeCo
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことです。自分が出した掛け金を自分で運用し、資産形成につなげる年金制度になります。
本人が60歳以上になると、掛け金と運用益の合計額を老齢給付金として受け取れるシステムです。掛け金の運用では、保険商品・定期預金・投資信託などを自分で選ぶことも可能となります。
iDeCoには、掛け金・運用益・老齢給付金の受給時に、税制優遇を得られるメリットがあります。
初心者向けの代表的な投資商品について「【初心者向け】代表的な投資商品11選|20代サラリーマンにおすすめの投資対象も紹介」の記事で解説しているのでぜひご覧ください。
初心者向け投資の基本用語13選のまとめ
今回は、投資における以下13個の基本用語と、2つの税制優遇制度(新NISA・iDeCo)を紹介しました。
- 証券取引所
- 証券会社
- 投資商品
- 銘柄
- 投資信託
- 約定
- 配当金
- 売却益
- 株主優待
- 流動性
- 損切り
- 始値・終値・高値・安値
- 日経平均株価
上記の概要がわかると、TVのニュース番組やインターネット上のメディアなどを使った情報収集もしやすくなるはずです。少しずつステップアップをしながら、自分に合う投資対象を見つけてみてください。
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