2024.2.26

家を安く買うなら「中古住宅」がおすすめ!新築よりも中古が人気の理由も解説

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家を安く買うなら「中古住宅」がおすすめ
中古住宅は、家をなるべく安く買いたい方におすすめの選択肢です。近年では、さまざまな社会背景によって、中古住宅を選ぶ人の割合も増加するようになりました。ただ、その一方で、中古の不動産物件に「古い」や「汚い」などのネガティブなイメージを持つ方も少なからず存在します。

では、近年の日本では、なぜ中古住宅への注目が高まっているのでしょうか。今回は、中古住宅の購入者が増加する社会的背景を確認したうえで、中古住宅を買うメリットと安く買うためのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

中古住宅の購入者が増える社会的背景とは?

中古住宅の購入者が増える社会的背景

近年の日本で中古住宅の購入者が増える最大の理由は、新築物件の価格が上がっているからです。特に東京では不動産価格の高騰が続いており、新築の戸建て・マンションの両方が、一般の人にとって「高値の花」ともいえる状態になっています。

また、最近では、ウクライナ侵攻などの影響による建築資材の高騰や、建築業界の人手不足によって、新築住宅の工事費用にも大きな影響が出ています。こうした問題の多くは終わりが見えない状況であることから、近年では、手が届きやすい中古住宅に注目する人が増えるようになりました。

なお、住宅金融支援機構が2023年8月に公表した「2022年度 フラット35利用者調査」によると、住宅ローンのフラット35を利用して家を買った人のうち、24.1%が中古物件を選んでいることがわかっています。

2022年度 フラット35利用者調査
出典:2021年度 フラット35利用者調査(住宅金融支援機構)

中古住宅を購入する4つのメリット

中古住宅を購入する4つのメリット

冒頭でも触れたとおり、中古住宅には「古い」「汚い」といったネガティブなイメージがあることも事実です。ただ、中古物件には、以下の効果やメリットが得られやすい特徴があります。

  1. 新築よりも安く買いやすい
  2. 早く入居できる
  3. 立地条件に合う物件が多い
  4. リフォーム技術が向上している

それぞれ見ていきましょう。

新築よりも安く買いやすい

新築住宅と中古住宅の価格差は、立地や築年数、間取りなどの条件で変わってくるため、一概に言えるものではありません。ただ、一般論でいえば、新築よりも中古のほうが安く成約できる傾向があります。

公益財団法人 東日本不動産流通機構の「首都圏不動産流通市場の動向(2020年」によると、新築戸建てにおける成約物件価格が首都圏平均で3,486万円であるのに対して、中古戸建の場合3,110万円であることがわかっています。

また、中古の場合、格安物件の選択肢が豊富であることも、安くて買いやすいイメージがある理由の一つになります。

早く入居できる

近年は、建築資材や職人さんの不足によって、建築業界の工期も伸びやすくなっています。こうしたなかで早く入居できる家を求めるなら、大規模なリフォーム・リノベーションを行なわなくても住める中古住宅を買うのも一つです。

立地条件に合う物件が多い

例えば、東京の都心部で新築住宅を建てる場合、空いている土地を探すだけでも一苦労です。一方で、中古住宅であれば、物件数も多いことから「○○駅から徒歩10分以内」や「小学校の近く」といった立地条件に合う家を探しやすい傾向があります。

リフォーム技術が向上している

最近では、リフォーム・リノベーション技術の向上によって、中古物件も新築とあまり変わらないレベルまで再生しやすくなっています。また、リフォームやリノベーションの専門メディアも増えています。こうした情報を参考にすれば、安く買った中古物件を利用して、自分の理想に合う家を作ることも可能です。

中古住宅を安く買うための4つのポイント

中古住宅を安く買うための4つのポイント

中古住宅を少しでも安く購入するためには、いくつかの工夫が必要です。ここでは、多くの方が実践しやすい4つのコツとポイントをご紹介します。

値引き交渉する

中古住宅における値引き交渉は、多くのケースで普通に行なわれています。また、値引き交渉は、強い購入意向のアピールにもつながります。そのため、中古住宅の内見をして少しでも好印象を持った場合、その場で値引きの相談をすることも一つです。

まっさん先生コメント

まっさん先生

具体的な値引き価格は、その物件の市場価値などによっても変わります。ただ、一般では、物件価格の10%前後が割り引かれることが多くなっています。

減税・税制優遇の各種制度を利用する

1円でも安く中古住宅を手に入れるためには、各種税金の節税につながる制度や補助金をフル活用することも大切です。なかでも特に有名な制度は、住宅ローン減税(控除)です。適用要件を満たす中古住宅を購入した場合、10年間で最大210万円が所得税などから控除されることになります。

また、中古住宅を購入した場合、一定要件を満たすことで建物部分の登録免許税が減額されたり、一定要件を満たすリフォームをすることで建物の固定資産税が減額されたりする制度などもあります。

ほかには、地域の中古住宅の活用などの目的から、中古住宅の購入者に補助金を出す自治体なども存在します。

まっさん先生コメント

まっさん先生

なお、各種制度の詳細は、毎年改正されることが多いです。各種制度を利用する際には、各省庁や自治体のホームページを必ずチェックしてください。

住宅ローンの比較検討をする

中古住宅を購入した場合、入居までの間にリフォームやリノベーションを行うことが多いです。中古住宅の購入でローンを組むときには、以下のどのパターンにするかの検討などをしておくことが大切になります。

  1. 住宅ローンとは別に、リフォームローンを組む
  2. リフォーム一体型住宅ローンを組む
  3. 住宅ローンだけ組み、リフォームは現金で行なう
  4. など

ここで注意したいのは、一般的なリフォームローンの多くは、住宅ローンと比べて返済期間が短い上に金利が高めである点です。もし、1円でも安く中古物件を購入したい場合、住宅ローンとリフォームローンをそれぞれ組むよりも、リフォーム一体型住宅ローンを選択したほうがお得になる可能性があります。

また、中古住宅の場合、契約から物件引き渡しまでの期間が短いことも多いです。そういったタイトスケジュールのなかで手続きを行ない、審査を通すためには、住宅ローンの情報収集や比較検討も早めに進めて置く必要があります。

仲介リフォームを一貫して依頼できる業者を利用する

中古住宅を1円でも安く買うためには、物件自体の価格よりもトータルコストに注目することが大切です。そこでおすすめとなるのが、物件の仲介とリフォーム・リノベーション工事の手配を一貫して行なえる業者の利用になります。

中古物件探しとリフォームの相談が両方できる業者であれば、想定外の費用オーバーなども生じにくくなります。また、こうしたワンストップ型の不動産業者を利用すれば、リフォームの工期と引き渡しまでスケジューリングなども、まとめてお願いできます。

まとめ

最近では、コロナショックやウクライナ侵攻などによる資材高騰や人手不足が続くなかで、新築と比べて安く買いやすい中古住宅に注目する方が多くなりました。

ただ、中古住宅のなかにも、コストパフォーマンスがあまり高くない物件も存在します。こうしたなかで、お得な買い物をするためには、記事で紹介した値引き交渉や住宅ローンの比較などをすることが大切になります。ぜひ実践してみてください。

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まっさん先生

監修者まっさん先生

ファイナンシャルプランナーとして15年、プランニングに関しては5000人以上の実績あり。中立的な立場から無駄・無理のないライフプランをプランニングしています。自身でも独身時代から不動産投資や株式投資などの様々な投資や節税対策を実践しており、失敗談等を交えた等身大のコンサルティングに定評がある。

特に節税分野に関しては国税出身の専門税理士と幅広く協業しており、法人を活用した個人の所得税関係のライフプランニングを得意としている。

プライベートでは、1男1女の父親として育児に奮闘中。家族単位で将来を見据え計画的に資産を形成していくライフプランニングが特徴。