2024.10.18

車の維持費をおさえる8つのコツ|自動車保険や走り方の見直しポイントも解説

車の維持費をおさえる8つのコツ|自動車保険や走り方の見直しポイントも解説

近年の日本では、物価や光熱費などが高騰するなかで、多くの家庭で家計負担が大きくなっています。また、マイカーを持つ人にとっては、長く続くガソリン価格の高騰や車検手数料の値上げなどによって、愛車の維持管理が大変になっているかもしれません。

今回は、物価高騰が続くなかで、車の維持費を少しでも安くおさえるコツを8つ解説します。マイカー生活でかかる費用に悩みを抱える方は、ぜひ記事内容を参考にしてください。

車の維持費を安くするコツ9選

車の維持費をおさえる8つのコツ|自動車保険や走り方の見直しポイントも解説

車の維持でかかる費用負担は、実のところさまざまな方法で軽減できるものです。どれを実践するかはライフスタイルなどによって変わる部分がありますが、複数の方法を行えば、年間数千円~数万円の費用軽減も可能となります。

今回は、比較的実践しやすい9つの方法を紹介しましょう。

自動車保険を見直す

自動車保険は本来、生命保険などと同様にライフスタイルの変化や車の買い替えなどの際に内容を見直すべきものです。ただし、自動車保険は、交通事故を起こす・起こされたときの大事な備えでもあります。費用負担を減らしたい場合も、何でもかんでも項目を削って良いものではありません。

自動車に乗るうえで欠かせない保険項目は、以下の3つです。自動車保険の見直しをする際にも、この3項目は必ず残す必要があります。

自動車保険の欠かせない項目
  1. 対人賠償
  2. 対物賠償
  3. 人身傷害

ただ、金額的に「これは高すぎるのではないか?」と感じる項目があった場合は、保険会社の担当者に相談をしてみてもよいでしょう。

一方で、搭乗者傷害車両保険・その他の特約などは、場合によっては不要であったり内容を見直したりしても良いことがあります。

また、例えば運転免許をとったばかりの子ども(18歳)が就職によって遠方で暮らすことになり、実家の車に乗る機会がなくなった場合、年齢条件の見直しをすることで保険料が大幅に安くなるでしょう。

保険の見直しに便利な保険アプリを「【2024年版】便利な保険アプリ4選|保険の情報管理と見直しの重要性も解説」の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

駐車場を見直す

自宅や職場などの近くで月極駐車場を借りている場合、日常生活や通勤に不便にならない範囲内で安い駐車場に変えることもおすすめです。

ただし、いわゆる車庫証明は、自宅から直線距離で2km以内の駐車場のみでとれるようになっています。駐車場を変えた場合は、最寄りの警察署で保管場所変更の届け出が必要です。

また、外出先でコインパーキングなどを使う機会が多い場合、周辺にもっと安い駐車場がないかを探してみてもよいかもしれません。

車検工場を見直す

車検には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • ディーラー車検
  • 民間車検(認定工場)
  • 民間車検(指定工場)

ディーラー車検と民間車検の車検費用を比べると、ディーラーのほうが高めです。その理由は、車検項目以外に安全走行につながる「予備車検」や、「純正部品」を使った整備を行なっているからとなります。

車検工場選びは、車の安全や部品のこだわりにつながるものでもあります、それぞれの特徴を把握したうえで、自分に合う工場を選びましょう。

ガソリンスタンドを見直す

ガソリン価格は、地域・給油をするスタンド・支払い方法などで変わるものです。例えば、活動範囲が広い場合は、そのエリア内で最も安いガソリンスタンドを選ぶことで、ガソリン代をかなり節約できることがあります。

また、各ガソリンスタンドでは、公式アプリやポイントカードの会員登録やクレジットカードを作ることで、ガソリン代の割引ポイント付与になるサービスなどを行っています。よく行くスタンドが決まっている場合、会員登録をしてもよいでしょう。

公共交通機関などで通勤・通学する

例えば、道路が混雑する朝晩は、頻繁に停止・発進を行うストップ・アンド・ゴーが繰り返されることで燃費が悪くなりがちです。ガソリン代を少しでもおさえたい場合、公共交通機関や自転車などをうまく活用し、燃費が悪い通勤時間の車利用を減らすこともおすすめとなります。

例えば、会社が朝晩混雑するターミナル駅の近くにある場合、自宅から比較的空いている最寄り駅まで車で向かい、そこからターミナル駅までは電車で通勤するのも一つです。

公共交通機関の活用には、自分の足で歩くことによる健康面のメリットもあるでしょう。

トランク内を整理する

例えば、週末にキャンプや釣りなどのレジャーに行く場合、次回もすぐ出掛けやすくするために、トランクのなかに多くの荷物を積んでおくことがあるかと思います。

ただ、車の燃費は、車両の重さが軽ければ軽いほど向上するものです。また、トランクにすべての荷物を入れておくよりも、車内の前のほうに積んだほうが全体のバランスがよくなり、燃費が改善するのが一般的になります。

必要以上の荷物は、タイヤやさまざまな部品にも多くの負担をかける要因でもあります。タイヤや部品の劣化を防ぎ、長持ちさせるためには、レジャーや旅行の荷物はその日のうちにおろす習慣が必要でしょう。

走り方を見直す

燃費を改善するためには、車の走り方を変えることも大切です。

特に急停止・急発進は燃費を悪化させますし、タイヤやエンジンをかける意味で車にとってのメリットがありません。したがって、車の維持費を少しでもおさえるためには、先導車の動きや車列の状況を確認しながら、穏やかな運転を心がけることが大切になります。

最近では、クルーズコントロールやエコモードなどの機能を搭載する車も多くなっています。こうしたモードの役割を理解しうまく活用することで、快適な走行や燃費の改善が可能になるでしょう。

車を買い替える・台数を減らす

例えば新車を購入した場合、多くの人はそれなりに長く乗ることが多いです。ナイル株式会社の調査結果によると、新車を買った人の17%が13年以上16.6%が10年以上も買い替えをせずに同じ車に乗っていることがわかっています。

ただ、例えば20代独身のときに買ったスポーティーな車は、30代で結婚をして子どもができれば、家族のライフスタイルに合わない車種になるかもしれません。また、そこで車の維持費が高く家計負担が大きすぎる場合、いまのライフスタイルに合った燃費の良い車に買い替えることも本質的な解決策の一つになるはずです。

なお、車にかかる維持費は、ドライバーのライフスタイル運転の仕方によって変わります。そのため、例えば「普通自動車を軽自動車に買い替えると、○円が確実におさえられる」と言い切れるものではありません。

ただ、例えば「排気量が大きく燃費が悪いスポーティーな普通自動車」と、「燃費が良くコンパクトな軽自動車」を比べると、買い替えによって以下の費用がおさえられます。

買い替えで抑えられる費用
  1. ガソリン代
  2. 任意保険の保険料
  3. 車検の費用
  4. 自動車税
  5. メンテナンス料金(オイル・タイヤ・その他パーツ費用)

上記の各項目で節約できる金額を計算すると、車の買い替えを上手に行うことで1年あたり10~15万円をおさえられるでしょう。

車の維持費を安くする方法とその詳細
方法 説明
保険の見直し 不要な特約を削減し、保険料を抑える
駐車場の変更 安い駐車場に変えてコスト削減
車検工場の選択 民間車検で費用を節約
ガソリン節約 安いスタンドを利用し、会員割引を活用
公共交通機関の利用 混雑時の車利用を減らす
トランク整理 荷物を減らし燃費向上
運転の工夫 穏やかな運転で燃費改善
車の買い替え 燃費の良い車に変更して維持費を削減

車の維持費を抑える8つのコツのまとめ

車の維持費を抑える8つのコツのまとめ

今回は、車の維持費を抑えるコツを8つ紹介しました。

車の維持費を抑えるコツ
  1. 自動車保険を見直す
  2. 駐車場を見直す
  3. 車検工場を見直す
  4. ガソリンスタンドを見直す
  5. 公共交通機関などで通勤・通学する
  6. トランク内を整理する
  7. 走り方を見直す
  8. 車を買い替える・台数を減らす

上記の見直しは、結婚・引っ越し・転勤・子どもの独立といったライフイベントの際に行うのもおすすめです。負担なくできることから挑戦してみてください。

まっさん先生

監修者まっさん先生

ファイナンシャルプランナーとして15年、プランニングに関しては5000人以上の実績あり。中立的な立場から無駄・無理のないライフプランをプランニングしています。自身でも独身時代から不動産投資や株式投資などの様々な投資や節税対策を実践しており、失敗談等を交えた等身大のコンサルティングに定評がある。

特に節税分野に関しては国税出身の専門税理士と幅広く協業しており、法人を活用した個人の所得税関係のライフプランニングを得意としている。

プライベートでは、1男1女の父親として育児に奮闘中。家族単位で将来を見据え計画的に資産を形成していくライフプランニングが特徴。